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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第97章 鈍色ラプソディ❀豊臣秀吉❀




​────鈍色の恋情が、鮮やかに弾ける



「……っあぁぁぁ………っっ!」

「……っぁ…………っっ」



瞬間、美依が躰を弓形に反らして内壁をきつく締め上げた。
まるで搾り取るような動きに、限界寸前まで来ていた俺の灼熱は流されてしまったようで。
俺は最奥に昂りを突き立て、そのまま腰を震わせる。
直後に白濁とした精が放たれ、それは一度では収まらずに何度か続けて吐き出された。

頭の中が、ぼやっと霞がかる。
鋭すぎる悦楽は躰を突き抜け、心地よい気怠さが全身を包んで。
俺は一回大きく息を吐き出すと、美依の躰の上で脱力した。



「あー……好い、最高に」

「はぁっ…はぁっ………」



美依は俺の躰の下で、浅く荒い呼吸を繰り返している。
見れば、頬が朱になっていて、瞳も熱に浮かされたように焦点が定まっていない。
きっと俺と同時に果てたのだろう、その姿が堪らなく愛しい。
俺がその小さな躰を抱き竦めると、美依も俺の背中に腕を回してきた。
触れ合った肌がじんと痺れて……
もうくっついてしまいそうだと、そんな事を考えてしまう。



「秀吉、さ……」

「ん、どうした?」

「幸せすぎて、おかしくなりそう」

「っ……」



(無自覚に可愛いから、本当に参る)

俺はもう、おかしくなってる。
今も幸せで、幸せすぎて……
"おかしくなりそう"ではなく"とっくにお前に狂ってる"が正しい。
そのくらい、愛しているから。
証拠に、お前の可愛らしい言葉ひとつで振り回されて。
鎮火したはずの"激昂"が、また激しさを帯びる。



「ぁ…秀吉さん、中っ……!」

「ああ、そうだな」

「なんか、おっきくなって……!」

「うん、お前が可愛すぎるからだ。だから」






​─────もっと、溺れとくか?






濃くなった月影が、障子に重なり合う。
睦み合うそれは、止まることなく……
ただひたすらに淫らに動いていた。

今夜はもう、お前を離せない。
今夜だけ?下手したら、朝が来ても……
お前を閨から出してやれないかもな。
"自制が切れる"とはそういう事。
獣な自分は解ってる、それをお前に晒すのは少々申し訳ないけれど。

滾る熱情が、止まることを許さないから。
だから……今は抱かれていてくれ。




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