〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第96章 桔梗色の恋情と雪の華❀明智光秀❀
────はらり、はらり舞う雪の華
儚げに舞って、心に振り積もって……
それが蕩ける程に、焦がれる刹那よ
「ぁあんっ…光、秀、さんっ……!」
「もう、限界か、美依……?」
「……っ、意地悪っ……!」
「くすっ……何を言う」
────お前、意地悪されるの好きだろう?
美依と出会って……
お前をたくさん泣かせてきた自覚はあった。
でも、泣き顔は見たくないと。
その涙を拭う努力をしたのも確かだった。
まさか想いが通じるとは思わなくて。
それからはもう──……
お前に溺れていく一方だった。
そんな美依と過ごした一年。
────とても色濃い
宝物のような日々だったぞ?
これからもお前と一緒に、
この乱世を駆け抜けながら。
またこうして愛し合って、
お前に意地悪する日は続いていくのだろう。
それでいい、
それが──……
最高に幸せだ。
雪華舞う、今日は記念日。
美依と蕩けるまで愛し合いながら……
俺達は気持ちを重ね合い、また想いを強くした。
贈った耳飾りは、光を纏って煌めいて。
お前の為に何でもしたいと
そんな心からの熱情が──……
『愛』という名だと、初めて知った。
桔梗色の恋情と雪の華
了
✿...*゚すぺしゃる さんくす
エリカ様