第9章 聖戦！HONEY＊NOEL ❀政宗END❀

天使が笑う。
聖夜に色づき、華を咲かせる。


そして愛しい『合言葉』を。


繋ぎ合わせた、幸せに。
駆ける愛しさが、声を上げて、燃えていく。







「当たり前だ、俺を誰だと思ってる」

「でも、クリームは嫌だよ？」

「じゃあ、苺を乗せるか？」

「あのねっ、普通がいいの！」

「……俺の普通でいいのか？」

「へ？」

「お前、明日立てなくなるぞ？」

「……っっ、もう！」







愛してやるよ。
お前の形が無くなるまで。

とろっとろに蕩かす熱で……

貫いて、突き上げて、そして。
甘い極上の夢を、見せてやる。







「お前は甘いな、ここも、ここも、ここも。甘すぎてクラクラする。お返しに、とびきり甘い贈り物をやるよ。俺と居て、不幸になれると思うなよ？絶対、幸せにしてやる」







細い爪先に、口づけを落とし。
そして、身体中に、手を這わせる。

また、美依を甘く啼かせながら……

俺はまた美依に溺れていった。
お前を勝ち取った、初めての逢瀬。

それは、とびきり甘い、蕩ける蜜夜だった──……














《聖戦！HONEY＊NOEL / 政宗END》
終