〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第92章 君が傍にいるだけで《後編》❀織田信長❀
────六つの花よ
永遠に溶けることなく、咲き誇れ
それを願う、この身に誓う
この命ある限り、守り続ける事を
『……っ、信長、様っ……!』
『嫌なのか?』
『嫌じゃ、ないですけど……』
『久しぶりに貴様を啼かせたくなった』
『そ、そーゆー事言わないでくださいっ!』
『大声を出すと、六花が起きるぞ』
『信長様のせいなのにっ……』
『では、まずは口づけから再開させるか』
『へ?』
『────寄越せ、美依』
『んっ……』
久しぶりに交わした口づけは、
溶けるように甘く、痺れるようで……
頭の上で母を女にしてすまない、と。
美依に抱かれる六花に、懺悔したい気分になった。
そのくらい、美依が好きだ。
愛しさは止めどなく溢れるから……
六花は『一番』でも、美依は『唯一』
それは、いつまでも変わらない。
ずっとずっと──……
俺の輝ける、眩い光。
『愛している、美依。
少しずつ思い出させてやる。
どのように俺に愛されていたか。
身体中をぐずぐずに蕩かして……
そして、貴様に言う。
あの初夜と同じように……
今宵は逃がしはせん、抱かれていろと』
共に歩んでいこう。
一本の道を、寄り添って。
何度も愛し合い……
命を繋いで、輝く未来を見る。
華には水を。
貴様には溢れんばかりの愛を。
全てを、くれてやる。
熱も、想いも、俺の人生も。
朽ちぬ想いは永遠を夢見て。
今日も貴様を愛していく。
それでいい、
それだけでいい、
貴様が傍にいるだけで、
温かい光で満ち溢れるのだから。
君が傍にいるだけで
了
✩.*˚すぺしゃる さんくす
まおー様