• テキストサイズ

〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第91章 君が傍にいるだけで《前編》❀織田信長❀






『信長様、おめでとうございます!』

『男か、女か』

『お姫様ですよ!』

『そうか…美依の様子は?』

『美依様もだいぶ落ち着かれました、本当に頑張りましたよ』

『丸二日半かかったからな……』

『ええ…大変なお産でございましたね』

『美依には会えるのか』

『はい、お姫様ともご対面なさいませ』









俺は生まれてきた姫を『六花(りくか)』と名付けた。

六花とは雪の異名だ。
その日は朝から雪が降っていたから。

雪の日に生まれた娘が……
花のように、人生を咲き誇れるように。
いつまでも愛される花であるように。

厳しい乱世を癒す、一輪の花になれ。
そんな願いを込めた。



二人だけの関係が、三人に。
それが現実となった時、俺は喜びしか感じていなかったのだが……

子を持つという事がどれほど大変で。
美依自身にも、想像を越える負担が掛かるのだという事を、改めて実感する事になる。

六花の父親として、美依の夫として。
何をしてやれるのか、何が必要なのか。

俺にとっての『未知』は、まだまだ始まったばかりだったのだ。














君が傍にいるだけで《後編》へ
続く──……

/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp