第90章 菫色の指切り－貴方が教える×××－《後編》❀石田三成❀

────今はこうして、私の腕の中に居る











「ぁ…みつ、なり、くんっ…！」






華を咲かせて、赤裸々に
私だけの前で、曝け出して
貴女の可愛らしい姿を
その絡んだ指に想いを込めて


約束を現実に
貴女の中に、愛の証を

貴女が正式に私のものになるように






「愛しています、美依っ…！」
「んっ…もっと、呼んで…！」
「はい…美依、美依っ……！」






ユ　ビ　キ　リ

ゲ　ン　マ　ン

嘘　ツ　イ　タ　ナ　ラ──……






甘い甘い、淫らなお仕置きを
そして、その先に蜜な幸せを
貴女と夢見る、幸せの刹那を






菫の花が咲けば、そこには情熱が宿る。
私は愛しい人を腕に抱きながら、遙か未来に思いを馳せた。

もし指切りの約束が本当になったなら。
私はもっと貴女を離せなくなってしまうだろう。

その時は白無垢ですね？
そんな話を貴女にしたのは、私が貴女を抱き潰したその後だった。

火照る貴女と、また小指を絡めて。
約束を重ねて、私達は今日も契り合う理由を作る。

それは、秘密秘密の菫色の指切り。
私が貴女に教える──……

とろりと甘い、至極の時間。












菫色の指切り－貴方が教える×××－
《後編》

了