〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第88章 Dear…《後編》❀豊臣秀吉❀
「美依……」
「んっ…ふ……!」
「美依…愛してる」
「……っぁ、んっ……!」
耳元で優しく囁いて、耳たぶを甘噛みしてやると、美依はふるふると痙攣し始め。
次第に腰を反らし、吐息を甘く荒くして、やがて──……
「んんーーー………っっ!」
────ビクンっ!
手の甲を噛んだまま、声なく果てた。
一気に脱力して、躰は崩れ落ち……
蜜口からは、さらに濃い蜜がとろりと溢れて褥を濡らした。
俺の下で息を荒らげる美依を感じながら、ちらりと視線を真横に移せば…
隣の褥では、珠々がぐっすり眠っている。
大丈夫、娘は起きる様子なんて微塵もない。
それに少し安心して、俺は改めて美依の躰に腕を回しながら、その小さな躰に覆いかぶさった。
「気持ち良かったか?」
「はぁっ…はぁっ…も、ばかぁ……」
「馬鹿とはなんだ、久しぶりに気持ち良くなったんだろ?……ほら、こっち向け」
美依の顔を後ろに向かせ、唇を奪う。
とろとろに蕩けた表情は、色っぽくて最高に可愛い。
快感の波にさらわれ、熱に溺れるその顔は…
珠々も知らない、俺だけしか知らない。
美依の『女』の姿なのだから。
(あー…腰、まずいな)
そんな姿を見ていれば…
当然ながら、俺の『男』の部分も昂ってしまって。
口づけながら、無意識にその前の膨らみを、美依の尻の割れ目に擦りつけていた。
腰が熱くて、解放されたくて。
寝間着を押し上げるその熱を、美依に解らせるように、小刻みに動かす。
すると、美依は唇を離し…
なんだか煽情的な瞳で、俺を見上げてきた。
「秀吉、さんっ……」
「悪い、こんなんなっちまって」
「……っ、すごい、硬い……」
「当たり前だろ、すごい興奮してるから」
「で、でも、それしたらさすがに……」
今度は不安そうに、珠々を見つめて。
やっぱり気になるか…起きたらまずいってのはあるし。
だが、ここで止められたら俺が辛い。
せっかく訪れた、二人だけの時間なのに。
もっと…美依を愛して甘やかしたい。