〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第81章 貴方と添い寝のその先に《後編》❀伊達政宗❀
「やっ…ぁあぁぁっ…!」
こんな恥ずかしい格好で、腰を反らせて。
攻められる自分の顔を、鏡で見せられて。
こんな意地悪されてるのに…
嫌どころか、もっと感じて。
甘い嬌声を部屋中に響かせてしまうなんて…
私はどこまでもいやらしく、淫らな女の子だ。
また私は、快楽に溺れて。
政宗の手と唇に翻弄され。
────そして、また甘美な絶頂を見る
「ぁあっ、まさむねぇっっ………!!」
────ビクンっ、ぷしゅっ!!
目の前に閃光が走り、直後頭が真っ白になる。
早くも二度目の絶頂を迎えた私は、片手に手鏡を持ったまま、褥に突っ伏した体勢で荒く息を吐いた。
頭が霞がかって、ぼんやりする。
焦点まで合わなくなって…
そんな状態でぼんやりしていると、くすくす愉快げな笑い声が、背中の後ろから響いていた。
「潮まで噴くとは、そんなに良かったか」
「え……」
「おかげで顔、ぐっしょりだ」
その言葉に、思わず唇を噛んで赤面する。
潮まで噴いたとか、どこまでいやらしいのだろう。
だって、政宗の唇や舌が気持ち良くて…
政宗の『意地悪』は私を蕩かし、こんなにも淫乱な私にさせるのだ。
「どうだ、さっきよりもイイか?」
すると、政宗は私の背中に再度覆いかぶさり、耳のすぐ後ろで囁いてきた。
手はするりと前に回され…
その大きな手のひらが、やんわり胸を包み込んだ。
「さっき……?」
「お前、これ二回戦目って忘れてないか。少し眠る前もたっぷり愛してやっただろ?」
「そ、それはそうだけどっ…」
「さっき付けた痕も薄くなってないし…今のお前、感じやすくて本当に可愛い」
「ぁっ……」
やわやわと胸を揉まれ、時折指が先に触れる。
それだけでも敏感に感じてしまうのに、背中に口づけまで落とされ始めて…
この夜になってから何度も達したこの躰は、少し触れられるだけで過敏に反応してしまう。
政宗から与えられる全てが快感で。
唇も舌も、指も、吐息ですら…
私を昂らせる材料でしかないのだ。
でも──……
昂った先に私が求めるのは一つしかない。
そう、
政宗の『熱』だ。