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〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀

第80章 貴方と添い寝のその先に《前編》❀伊達政宗❀





快楽主義で、豪快で、人を翻弄する。
それが、私の恋人『伊達政宗』

私はいつも彼の手の中で転がされ、
褥では良いように啼かされ…
それはもう、当たり前の日常だ。

でも、それが嫌なわけではない。

口では私を攻めるけど…
とてもとても甘く愛してくれるから。

────だからお願い、政宗
今日も私をたくさん愛して?

側にいるなら、触れられたいよ
わがままでも、もっと愛されたいよ

今宵も政宗に翻弄され、意地悪され
甘美な罠に落ちていく。
そんな一夜の、物語──……















*****















(綺麗な寝顔だなぁ……)



褥の中で、小さくため息を吐く。
その端正な寝顔の恋人を見ながら…
私はこれまでの事を、頭の中で色々と思い出していた。



政宗が自室にいた私を訪ねてきたのは、夜遅くなってからだ。

どうやら今日は佐助君の誕生日祝いをしていたらしい。
敵国の忍である佐助君と、どう言う繋がりがあるのかは解らないけれど…仲が良いと言うのは認識してる。

その後政宗は私を尋ねてきてくれて、『夜這いに来た』なんて言いながら、私を御殿に連れ帰った。

そして──……
今さっきまで、蕩けるほど愛してもらっていたのだ。



(……トロトロになって戻らなくなるかと思った)



政宗によってグズグズにされてしまった身体は、まだ火照って熱い。

一緒に眠りについても…
こうして政宗を見ているだけで、その指の感触や、与えられた熱が思い出されて顔から火を噴きそうだ。



────でも、嫌じゃない
嬉しくて幸せで、心が温かくなる





(本当に端正な顔してるよな…政宗は)






同じ一つの褥。
私の隣で寝息を立てる政宗は、惚れ惚れするくらい綺麗な顔立ちをしていて…

でも寝顔はどこか幼く、あどけない感じがする。

さっきまではあんなに熱を孕んだ『男』の顔をしていたのに、このギャップはなんかズルいなぁ。

そんな風に思って、まじまじ見つめてると…




「んんー……」




政宗がふーっと目を覚まし、寝ぼけ声を上げる。

そして2、3回瞬きをすると…
若干まだ焦点の合わない蒼の瞳で私を見つめ、ふわふわした口調で言葉を紡いだ。







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