〖イケメン戦国〗新章 燃ゆる華恋の乱❀百華繚乱伝❀
第79章 鴇色の君に酔わされて❀豊臣秀吉❀
「ふわぁっ…んっぁっ……」
そして、待ち焦がれた瞬間が訪れる。
滑らかに舌が背中を這って。
辿りながら啄む唇も、躰の線をなぞる手のひらも。
全てが熱くて──……
とろとろに蕩かされてしまう。
そう、形がなくなるくらいに。
「はぁっ…美依っ……」
「秀、吉、さっ…ぁあっ……」
「もう、止めてやれない、悪いっ…」
「いいの、秀吉さん…来てぇ……」
「…っ本当に、お前は……!」
求めていた熱と熱が絡み合って。
触れ合った部分が焦げてしまいそう。
ああ、秀吉さんはこんなに情熱的な人だったんだ。
これから、もっと色んな姿が見れるね。
どの秀吉さんでも、どんな姿でも。
私はきっと、もっともっと好きになるよ。
────だってこれは運命の恋だから
「ぁっ…秀吉、さっ……!」
「んっ…美依っ、ぁっ……!」
「だい、すき、だよっ……!」
「俺も…俺も、愛してる、美依っ…!」
貫かれた熱情を受け入れて
一緒に弾け飛んだ刹那──……
一筋の光が見えた気がした
それはきっと、
これから私達が手を繋いで歩いて行く
未来へ繋がる光だ
これからも一緒に居ようね?
私はこの恋を、絶対に手放さない
結ばれた赤い糸は、きっと永遠に
蝶々結びを結んで、もっと煌めく
貴方に愛され、色鮮やかに染められて。
《鴇色の君に酔わされて / 豊臣秀吉》
終
✿...*゚すぺしゃるさんくす
すー*様