第2章 ◆入団希望!LOVEゆえに◆
それとも…もしかして、私が異世界人だということをキョンちゃんが涼宮ハルヒに話してしまった…とか?いやそれはないな、一応キョンちゃんには口止めをしておいたし。
かといって、それ以外ではどこからどう見ても平凡ないち女子高生なわけだし。
うーん……なんだろう?
気になるなー。
「ねえ、キョンちゃん」
「んー…何だ?ススキ」
「涼宮さんがこっちを凝視してるんだけど、何でだと思う?」
「…何か、あいつに目をつけられるようなことでもしたのか?」
「まったく記憶にない。それどころか、涼宮さんとは言葉を交わしたことすらない」
「うっかり、無意識でぼろを出してしまった…とか」
「ん?んー……………どう考えても、百人中百人全員が『フツーの子』だと答える行動や言動しかとった覚えはないんだけどなぁ。そもそも私自身には異世界人だと証明するモノも、特殊能力も何もないわけだし。キョンちゃんもそう思うでしょう?」
「言われてみれば、そうだな」
涼宮さんからの熱い視線を感じながら、こそこそキョンちゃんと会話をしていたら。彼女の可愛らしい顔が見事なふくれっ面に変化した。目つきも3倍ほどキツさを増した。
あー…なるほど、ね。