• テキストサイズ

異世界人の平凡な日常【涼宮ハルヒの憂鬱】

第5章 ◇誰も知らない、世界が壊れた日◇












酷い悪夢だ。










私はパジャマ姿のまま、なんとも視界のはっきりしない乳白色の世界にいた。
不思議と恐怖を感じることはなく、方向もわからないまま足を進める。
しだいに、薄ぼんやりとした景色が視界に映りこんできて。

あぁ、行かないと。

そう思った。
疑問も浮かばず、ただそれが当たり前のことだと理解していた。
歩いて、歩いて、目の前に現れたのは―――自分の通っている北高校の校舎。
ふらふらと誘われるように、校門から敷地内へ入ろうとしたとき。

バチィッ!!


「っあ!!」


高圧電流にでも触れたかのような衝撃が全身に走り、弾き飛ばされた。
ハッと目の覚めたような感覚になり、地面に転がった体を手をついて起き上がらせる。
何が起こったのかよく理解できなくて、再び校門の前まで歩くと。
邪魔をするものなど何もないはずの空間が、奇妙にグニャリと歪んだ。

/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp