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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第11章 猛風


「木兎さん、そろそろ練習始まりますよ。」

赤葦が体育館への移動を促すが、ハッキリ言ってそれどころじゃない。

「ダメ。和奏から返信ないとパワー出ない。赤葦、和奏に『木兎さん、好き』って言わせて来て。」

「言わせるだけでいいんですか?」

「嘘だよ!んな、ダサい事するかよ!!」

でも、この手の届くところにあるのに自分の物じゃない感じが…もどかし過ぎて、アーってなる。

ブッ

今度こそ和奏だろ!
手元でなる携帯を速攻で確認する。

[皐月 和奏]

マジか。

「来たー!」

「木兎さんのモチベーションの下がる内容じゃなければいいんですけど。」

赤葦の奴が当然のように携帯を覗き込みながら、そう言ってくる。

何だよ!モチベーションの下がる内容って!
やっぱり無理です。とか?
気持ち悪いです。とこ?
うわ…そんなん来てたら、マジでもう終わりだろ。。。

赤葦の余計な一言のせいで、メッセージを開く手が少し汗ばんでいる。

[木兎さん…助けてください。]

来た!
来たコレ!

誰だよ!
モチベーション下がる内容とか言った奴!
赤葦だよ!

「惚れてる奴からこんなこと言われて、上がらない男いないだろ!」

赤葦に携帯画面をんっ!と見せびらかしてから、速攻で返信を打つ。

俺の方に流れが来てる気がする。
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