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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第10章 帆風


「うそ?もしかして、気付いてなかったの?」

「うん…。」

ヤキモチ…どころか、蛍が私の事を好きだという気持ちに気付いたのだって、ついこの前の話だ。

「そっか。でもさ、ツッキーにとっては…もうそれが当たり前の習慣みたいなものなんだよ。だから、仮にも元カレだった影山が皐月さんと2人で居るのなんて見たら、妬かないはずがないんだよ。」

私は…信頼されてないんだと思ってた。
蛍は私が浮気をすると疑っているんだと。

「あと…皐月さんが心配してるって言うツッキーへの告白の事なんだけど…。あっ、ごめん!皐月さんが心配してるって、俺が無理矢理、谷地さんから聞き出したんだ…。」

「ううん…。それは大丈夫だけど…。」

それから、山口君が語ってくれた話は、私には衝撃的なものだった。

蛍の冷たい対応に腹を立てた女の子達が、私に嫌がらせをしようとしていた事。

蛍がギリギリで気付いて阻止してくれた事。

今後、蛍の対応の悪さで、私に何か危害が加わらないようにと、本当は嫌でしょうがないけど、告白にいちいち対応している事。

心配を掛けるから、私には知られたくないと言っていた事。

それを私は身勝手なヤキモチを妬いた上に、悪趣味だとまで言ってしまった…。

蛍の気持ちを思うと、涙が溢れて来た。
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