第4章 順風
予想外だった事は2つ。
和奏が予想以上に強情なこと。
そして、俺の手で乱れる和奏を見れば見るほど、その魅力にハマっちゃってる俺。
「ぼく…と…さん。もぉ…ゆるし…てくらさい。」
あれから、更に2度達した和奏。
もちろん、俺だけが開発してるポイントでイかせ続けた。
ツッキーではなく、俺が与えている快楽だと何度も言い聞かせながら。
けど、なかなか欲しいって言ってくれないんだよねぇ。
もう舌もまともに回ってないくせに。
「じゃあさ…木兎さん、イかせて下さいってちゃんとお願い出来たら、次で最後にしてやるよ。あっ、和奏からのキスもセットだぞ。」
ちょっと予定と違うけど…。
今日のところはこれで我慢しよう。
「…ダメ…です。それ…だけは…ダメ。」
ブンブンと首を横に振る和奏。
なに?もっとイジメられたいの?
「じゃあ、朝までイき続けるんだぞ?あっ、大丈夫!イかせてってお願いしたって、本番はしねぇよ。そっちは和奏が本気で欲しいと思ってから。」
和奏が不安に思っていたのは正にその部分だったのだろう、真意を確かめるようにこちらをジッと見てくる。
「あのさ…冗談でやってるんじゃないんだよ。俺だって本気でやってんの。本気で和奏を俺の物にしたい。俺の隣に置いて、すっげぇ大切にしたい。好きなんだよ、和奏の事。だから、和奏との初めてはちゃんと両想いになってからって決めてんだよ。」
少し目を見開く和奏。
そりゃそうだ。
俺も何てタイミングで告白してんだよ。。。
「だから、今は安心してお願いしろって意味!」
慌てて付け加える。
和奏は納得した様子ではないが、限界の時に目の前でハードルが下げられたのだ。
我慢出来るはずがない。
「木兎…さん、お願い…します。イ…かせて下さい。」
ヤバい。マジで好きだ。
そして、約束通り和奏から顔を近づけて来てキス。
直ぐに離れようとしてたけど、後頭部を押さえて、舌を差し入れる。
そう簡単に逃すかよ。
「ん…んぅ…」
唇を塞がれながらも、喘ぐ和奏。
少し手の速度を速めると…あっけなく4度めの絶頂に飲まれた。