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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第4章 順風


付き合いますよ。とエプロンを外した皐月ちゃん。

エプロンのままの方がエロいって言おうとして、思い留まる。
こういう事ばっかり言ってるから、冗談だと思われるんだよ。

「あっち側の校舎の隅にさ、ひっそり自動販売機があって、超穴場なの。散歩がてらそこまで歩こう!」

皐月ちゃんは口数が少ないまま、コクリと首だけ動かして同意した。

2人で並んで歩くと言っても、皐月ちゃんは俺の数歩後ろ。
隣に並んではくれない。

俺の周りに居る勝手に手を繋いでくるような女子達とは違う。
まぁ、彼氏が居るからってのもあるんだろうけど…。
皐月ちゃんって、ツッキー相手にも数歩後ろを歩いてそう。

「なんで、彼氏相手にいつも遠慮してんの?」

皐月ちゃんがバッとこっちを睨んだのがわかる。

うん。いくら俺が素直ないい奴だからって、思ったことをそのまま口に出したゃダメだって…あぁ、普段から赤葦に注意されてんの少しでも気にしてれば良かったー!

「なんでそんな事言うんですか?」

ほら!皐月ちゃん、怒ってんじゃん!!
さっきまでの柔らかな雰囲気は何処かへ行ってしまった。

相談に乗ってあげるいい先輩作戦失敗。
でも…折角のチャンスだからちょっと強引に行ってみるか!
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