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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第4章 順風


「でも、ツッキーと皐月ちゃん、上手く行ってないんだろ?」

何が原因かわからないけど、俺が仕掛ける前に勝手に揺らいでくれてるじゃん。

ツッキーの腕の中で、何かを考え込む皐月ちゃんを見る。

「…どこが上手く行ってないって言うんですか…?」

え?バレてないつもりなの?
皐月ちゃんにそんな顔させるなんて…ツッキーもまだまだだな。

「まぁ、認めたくないなら、それでもいいけど。合宿終わるまでに皐月ちゃんの事、絶対俺の物にするから!」

合宿が終わる頃には結果が出ているだろう。
楽しくなってきた!

まだこちらを睨んでいるツッキーと、
難しい顔を皐月ちゃんをその場に残して、
鼻歌混じりに体育館へ向かう。

あースパイク打ちてぇー!
赤葦どこ行ったー?

「おい…あんまり虐めてやるなよ。」

「おー、黒尾君!いいところに!ブロック飛んでくれ!」

セッターを探していたのに、先にブロッカーを捕まえるなんて…まぁ、赤葦はそのうち捕まるだろうし、黒尾君の確保が最優先だな。

「話聞いてんのかよ…。そもそも、もうちょっとで合宿始まるんだから、スパイク練習なら自主練の時間にしてくれ。」

それより…と黒尾君がこちらを見る。
黒尾君はツッキーの味方だ。
何でだろ?
弟みたいでほっとけないとか?

「別に虐めてねぇよ!俺は本当の事を言っただけ。あの2人どう見たって、上手く行ってないだろ!」

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