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【ハイキュー!!】月夜に吹く風 R18

第11章 猛風


「そっか。じゃあ、和奏はツッキーに謝りたいの?」

和奏が話し終わった頃合いで、念の為確認する。
そういう話だったよな?
ツッキーと別れたいって話なら、今すぐにでも叶えてやるのに。

でも、俺の希望なんて知りもしない和奏はコクリと首を縦に振る。

素直って残酷だな。。。

「でも…木兎さんとの事…蛍が許してくれるはずありません。」

和奏の言葉にピンっと来る。
その手があった!
コレ、まだ挽回出来るだろ。

最初みたいにツッキーに言うぞ…って脅してもいいけど…和奏が俺を信頼し始めてる今なら、もっと有効に使える。

「じゃあ、俺が黙ってるって言ったら…、和奏もツッキーに秘密に出来る?今後一生。」

「そんな事…出来ません…。」

だよな。
和奏は好きな奴に隠し事とか出来るタイプじゃない。

「じゃあさ…ズルい提案だと思うけど、ツッキーにちゃんと謝って、別れてさ…本当に俺の彼女になってよ。もう無理だと思ってんなら、逃げてもいいんだよ。」

和奏は少し驚いた顔をしたが、その表情に拒絶は含まれていない。

「ツッキーがどんだけ怒ったって、俺が守るから。俺なら、和奏が何しても許すよ。ヤキモチ妬いても、1人で心配して空回りしても、例えば他の男に心揺れたとしても…って、そんな事態にはしないんだけど!でも、どんな状況でも俺に帰ってきてくれるなら、全部許す。」

和奏の表情を見ればわかる。
迷っているんだと。

つい2日前にドシャットくらったところだってのに…。

「ごめん。付き合ってからって心に決めてたけど、さすがにコレは我慢出来ない…。少しでも前向きに考えてくれてるなら嬉しすぎる。」

自分の作戦にまんまとハマってくれた和奏が可愛過ぎて、思わずキスをする。

和奏を独占できるとか…たまらん。
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