第2章 ~服を纏えば、隠せたのに~
麻衣side
麻衣「も、やっ…いち、ご…さ…っ」
止めてと言っても、一期さんは止めてくれはしなかった。
怖かった…優しい一期さんだったから、余計に恐怖を覚えた。
こんな顔を見たことがなかったから…。
一期「すきです…愛してます、主っ」
止めてくれなかったというより、止めてという言葉が耳に入っていないようだった。
こんな強姦まがいの夜伽なんて、死んでも嫌だ…だけど、「嫌」という拒む言葉は出て来なかった。
今まで「愛している」とか「好き」とか言われたことがなかったから、こんなことをされているのに、私は心の奥底で喜んでいた。
麻衣「いちご、さ…キス、してっ」
一期さんは驚いたような顔をしたけれど、すぐに微笑んでキスをしてくれた。
ゆっくりと唇を吸うように、舌を絡ませてきた。
お風呂場だから、余計にいやらしい音が響いて、それが媚薬の様に思えた。
麻衣「ン、…ふぅっ…うっ…」