第5章 弱みを握ってください
「どうぞ当店自慢のコーヒーでございます」
「ありがとうございます…」
里奈は店内をみわたした
(断れなくて入っちゃった…でもいいお店だな〜)
「里奈っち?」
顔をあげるとリヒトが立っていた
「何してるの?」
「いいお店だなってみてたら…店長さんに捕まって…」
里奈は苦笑いした
「あ…俺がここで働いていることは内緒ね?」
里奈は頷いた
「お仕事頑張ってください」
リヒトは頷いた
(弱みを握れ…か…)
リヒトはテキパキ働いている
「すごい…」
里奈はコーヒーをのんでみた
「美味しい…」
里奈はポケットに手をいれ青ざめた
「財布がない…どうしよう…」
「いいよ里奈っち俺がおごるから」