第5章 弱みを握ってください
「ちょっと散歩に…」
「一人でですか?」
「ハイネ先生には関係ありません」
「リヒト王子のところへ行くんですか?」
里奈は驚き足を止めた
「まぁまぁハイネ先生…」
ローゼンベルク伯爵がハイネに話しかけた
「里奈さん散歩に行くんですよね?」
「は…はい!」
里奈は急いでその場をあとにした
(バレないようにしなくちゃいけないのに…私のバカ!!)
リヒトのところへ向かった
「…ちゃんと働いてる…」
里奈が驚いていると店員さんがやってきた
「あの…何か?」
「あ…いえ…どんなお店なのかなと思いまして…」
「よかったらコーヒーでもいかがですか?」
「え?あ…いや…」
「どうぞお入りください」