第5章 弱みを握ってください
朝食を食べ終わるとリヒトはどこかへ行ってしまった
「リヒト王子どこへ?」
「さぁ…」
ローゼンベルク伯爵はリヒトのあとをつけた
「ほう…」
ローゼンベルク伯爵はにやりと笑った
「いけませんね…リヒト王子…内緒にこんなことをしては…」
ローゼンベルク伯爵は城へ戻ると里奈の所に向かった
「え!?私がですか?」
「弱みを握ってきて下さい。ハイネ先生達にはバレないように?」
「…わかりました」
「ではおきをつけて」
里奈は頷いた
(ローゼンベルク伯爵様のためにも頑張らないと!!)
里奈が城を出ようとするとハイネに呼び止められた
「里奈さん。どちらへ行かれるのですか?」
(や…やばい…)