第2章 もう一人の王室教師
「見せてもらってもいいですか?」
カイ王子は頷いた
「…これを誰から?」
「里奈どのから…」
「…部屋に戻っていて下さい」
二人は部屋に戻った
ハイネは里奈のとこへ向かった
「失礼いたします」
「どうかなさいましたか?ハイネ先生」
「これを誰から?」
「私が作ったプリントになります」
ハイネはもう一度プリントをみた
「あなたの字ではありませんよね?」
「いえ…私の字です」
「私を騙そうとしても無駄ですよ?里奈さん…誰からですか?」
里奈は唇を噛み締めた
「私の字です!!何度言ったらわかるんですか!!」
「すみません…ではこの文書を…」
するとノックの音が聞こえた
「ハイネ…ハイネはいるか?」