第2章 もう一人の王室教師
「もうついてくるな!」
「そうはいきません」
ハイネは頷くとレオンハルトに向かって飛んだ
「うわぁ!?」
「レオンハルト王子…」
「なんだよ!いきなり!怪我でもしたら…」
ふとレオンハルトは地面に目をやった
(たくさんの枯れ葉の上…もしかしてこれをわかって…)
「お怪我はありませんか?」
「あ…あぁ…勇気あるな…」
「止まってくれる様子がなかったので。怪我がなくてよかったです」
ハイネはふと空をみあげた
「今から城に戻るとなると時間がかかりますね…もうすぐ夜になりますし」
ハイネはチラッとレオンハルトをみた
「なっなんだよ!僕のせいっていいたいのか?」
「いえ…別に」