第9章 一生のお願い
それぐらいならいいか。
靴下を脱いでベットに置いて、
足を投げ出して座る。
「……これでいいですか?」
「ああ、いいよ……とっても……ッ」
トッシーは息を荒くして、
俺の向かい側に座った。
「はぁ…はぁ………ッ」
トッシーの下のそれは既にたっている。
流石に嫌悪を通り越して呆れるわ。
………足で何をするつもりなんだろうか。
今日はホットパンツだから
下を覗こうが何も意味は無いからね。
「…………………。」
俺がそのまま座っていると、
俺の足をいやらしい手つきで触れる。
舐め回すような手つきに目の前の野郎を
蹴り倒したくなるが、
腐ってもこの人は上司だ。
蹴るわけにはいかないと心に言い聞かせた。
「…ッ、は、………くッ」
足を動かされて、
足の裏を合わせるような形にされる。
「澪子氏……っ、このまま、足を
固定していてくれ……」
勃起してしまって辛いのか
トッシーの顔は紅く火照り、
息は絶え絶えで苦しそうだ。
ここで辞めたら大泣きするだろうし、
分かりました、と言ってそのままにしていると
トッシーがズボンのチャックを外す。
「澪子氏………ッ、はぁ、はぁ…っ」
トッシーは反り立つ自身に手を添えて、
ゆっくり俺の足に近づいてくる。
ま、、ま、まさか、これって…………
「あ、……足コキするつもりですか、副長。」
俺が苦笑いをしてそう言うと、
副長はヘラッと笑った。
「……だって…挿れさせてもらえないなら
せめて、君の体に触れて抜きたい……から…。」
「………………………はぁ?」
「だ、ダメ……でござるか?」
少し寂しそうに眉を下げて言う副長に
少し心が跳ねた。
彼の中ではきっと
俺は女に写っているのだろうけど、
だとしても、俺の事を
そんなに好いてくれる人……
そうそういないだろう。
そんなトッシーの姿に
少しくらい彼の彼女を演じてもいいかななんて
思ってしまった。