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【銀魂】柳生家の忍者 短編【男主 裏】

第7章 土方の護衛








「………………………。」


「どうした?神崎。ボーッとして。」


「あ…いえ。」



伊東の反乱が終わり、
今は俺の謹慎処分の延長期間、
俺は神崎と一緒に
寺や神社を巡っていた。


今日の宿はたまたまだが
カップル専用の宿だった。

風呂は一部屋に一つ付いており、
今俺と神崎は共に風呂に入っている。

二人で湯船に浸かりながら
たわいもない話をしていると、
神崎が急にボーッと考え事をしていた。



「逆上せたなら上がった方がいいぞ。」

神崎の体は俺よりも小さい。
逆上せやすいのかもしれない。

そんな神崎の体をまじまじと見ると
ある事を思い出す。



猫耳をつけた神崎が
俺の下でにゃあにゃあ言いながら
ヨガってたあの姿だ。



なんだか、奴に乗っ取られていた時の
記憶はいつも曖昧だが、
これだけはハッキリ覚えている。
あの後どうなったか俺は知らない。
後片付けをして、どう謝ろうか考えながら
ソファーに座っていたら、そのまま
意識が遠のいてしまったのだ。



「あ、いや、そうじゃないんです。
少し気になることがあって…」


「なんだ?」


俺が聞くと、神崎は俺の目を見て
真剣な表情になる。


「あの、猫耳の衣装を着た
俺を襲いませんでしたか?」


「…………………………………は?」


「いえ、違ったらいいんです。」


「…………………………………。」






神崎…やっぱ覚えてたのか…。

しかもこの質問、
トッシーに抱かれたか俺に抱かれたかを
聞いてる感じじゃねーか!?

正直媚薬で目も据わってふわふわしてたし
記憶もあやふやかと思ってたのだが、
現実はそう上手くいかないらしい。


覚えてるのなら
まず自我を取り戻して一番に
言っておけばよかった。


今更言えねぇよそんなこと…。







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