第6章 トッシーの護衛
(澪視点)
「澪子氏!澪子氏!!」
ガクガクと肩を揺さぶられて目が覚める。
目の前には副長の顔がどアップで写り驚いた。
「副長………?
なんですか……いきなり……」
「見てくれ!このゴミ袋!!」
見ろ見ろと煩いので腰を起こすと
腰に鈍痛が走る。
「うっ…………いたい………」
腰をさすりながら副長の指さすものを見ると
ゴミ袋の中には眠る前に着ていた
紫の衣装が入っている。
「実は…キュアマカロンの衣装が
誰かに捨てられていたんだ!
もしかしたら盗まれていたのかもしれない!
しかもザクザクに切り刻まれているんだ…
もう澪子氏に着せることはできない…」
「それは良かったです。」
「良くない!いくらしたと思ってるんだ!
高かったんだぞ!」
涙目になる副長は本当に悲しそうだ。
…どうでもいいけど。
「澪子氏は何か思い当たることは
ないかい?
僕、昨日の途中から一切記憶が無いんだ…。
誰かに会ったとか、泥棒が入ったとか…
そういうのは無かったかい?」
「うーん………………。」
思い返してみるが、
あまり思い浮かばない………。
というか、昨日俺…………
副長と…………………
「…………副長。」
「なんだい?澪子氏。
心当たりがあったのかい?」
「ええ、物凄くありました。
貴方に薬を盛られて処女を奪われた記憶が。」
「え?…確かに僕は薬は盛ったけど
結局君のフェラが上手すぎて昇天しちゃった
から処女奪えなかったなって
朝反省してたんだけど…」
「いや、もうアンタの記憶とか
どうでもいいっすわ。
ちょっと一発…いや二、三発殴らして
もらってもいいですか?」
「え?ちょ、ちょっと待ってよ澪子氏…
これは何かの誤解だって!」
「いいや?誤解じゃないです。
俺にしらばっくれるとはいい度胸ですよ……
覚えてないなら思い出させてあげます。」
「え!?あっ澪子氏?澪子氏?
ちょ、目が怖いよ!
澪子氏ィィイイイ!!」