第5章 初めての………?
「あ、やぁ………あうっ」
厠の個室で澪の喘ぎ声がする。
処理するだけなのにそんなに喘いでどうする。
「……………オイ澪。声抑えろ。
聞こえてんだろーが。」
「ぎ、銀時…いるの?ふぁっあ、」
「聞いてんのか、声抑えろっつってんの。」
「で、でも……ひぁっ」
「あーもう、口抑えてやれって。
そーゆーの人に聞かせるもんじゃねぇんだよ」
「ん……んっく……ぅあっ」
「まだ声漏れてんぞ。ちゃんとやれよ馬鹿。」
「うっ……ぐすっ……ぎんときぃ……
おれ…ぜんぜん…うまくできない……
…うぁっ…」
俺が投げ捨てるように言うと、
個室から澪の鳴き声が聞こえる。
しまった。
眠くてイライラして、言いすぎたか。
とりあえず、どうなってるのか確認するため
澪が入ってるであろう個室の前に立つ
「泣くなよ…澪、開けろ。」
「うっ…うん……ひっく……」
澪がガチャリと鍵を開け、
ゆっくりと扉を開ける。
中には便座に座って、
頬を真っ赤にして涙を流しながら
勃起した自身を片手に
俺を見る澪がいた。
その表情や姿は俺には刺激が強すぎて、
一瞬俺で澪を満たしてやりたい
という欲求が頭を駆け巡る。
「…ぎんとき…おれ、うまくできないよ…
たくさん擦ったけど…全然分かんない……。」
「………。」
これはただの好奇心だ。
他人のイく顔が観たいっていうただの好奇心。
だから、澪をどうこうしたい
わけじゃない。
ああ、きっとそうだ。
でも、1度膨らんだ欲求は萎むことはない。
澪も澪で、さっきから
ジッと俺の顔を下から目線でみている。
小動物のように震える澪に
独占欲というか、服従欲が
ドクリドクリと波打った。
「……手伝ってやろうか。」
俺がそう言うと、澪はコクリと頷いた