第4章 盲目の愛と幻覚
どうなってしまうのか分からない恐怖に
涙が零れそうになっていると
晋助の舌が穴から抜かれる。
「う、うぅ……。晋助…おれ、もういやだよ…」
「俺は楽しいけどなァ」
次の瞬間、ズブリと晋助の指が
俺のナカに入ってくる。
「ぐっううっ………いたい……
…いたいよぉ…」
ひたすら晋助の指の動きに耐える。
快感などなくて、自身は萎えきってしまい、
額に汗が滲み、両手の拳に力が入る。
「…まぁ、そう嫌がんなよ…
ちゃんとヨクしてやる。」
「う"あああ、く、ううぅ………」
晋助が指を入れたまま俺の耳元で囁く。
そんなこと言われたって痛いものは痛いし
全然ヨクない。
「ヨクなんか……………」
それを伝えようと口を開くと、
指が抜かれ、熱いものがあてがわれる。
「ま、初めは痛いよなァ。
…悪いが余裕も時間もねェ。
さっさと挿れさせてもらうぜ。」
「いやだ、しんすけ、
お願い…う"あ"あ"あ"あああ!!」
俺の訴えも虚しく、
その赤黒い凶器は遠慮なく俺のナカに
侵入してきた。
「チッ…力抜きやがれ。アホ澪。」
「うっ、いやだ…抜いて、いや、いや…いや…」
遂に耐えていた涙がポロポロ零れる。
晋助はそれを掬うようにして舐め、
俺に凶器を突き立てた。
「ぐううっ……う、ああ…」
律動を晋助の服にしがみついて必死に耐える。
俺のナカは掻き回されて、鮮血が滲み
太ももへと垂れていた。
けど、晋助はそれに気付かない。
「澪…ハァ、
これで……てめェは俺のモンだ…」
「しんすけ………いやだ、やだよ…うぅっ…」
「澪……愛してる。
…澪、澪、澪………」
もう俺の言葉も届かなかった。
晋助はうわ言のように俺の名を呼ぶが
全く俺の顔も体も見ていなかった。
「あ"、う、ううっ………くうっ」
そう、まるで何か幻覚を見ているような…
「…………先生………」
晋助は最後にそう呟くと、
俺のナカで達した。
俺もそれと同時に、視界が暗くなり
意識が途絶えた。
次に目覚めた所が
鬼兵隊の船の上だとも知らずに………