【イケシリ】sweet dreams*2【短編集】
第4章 あなたに焦がされて —王宮アラン―
は抱き上げられ2人はベッドへ移動する。
いつもならこの流れで組み敷かれ始まる行為が、今日は逆転してアランがを見上げていた。
重ねられたクッションに背中を預けて、脚の間に座ったを見ていると彼女はおずおずとそこへ顔を寄せて行く。
控えめにのぞいた赤い舌先が扇情的で、下半身が疼いた。
が先端に浮かんだ雫を舐めとると、細く銀糸が引く。
反り返ったその側面を丁寧に愛している恋人の姿に、身体中の熱がそこへ集まって行くように感じられる。
耐えるように吐かれた吐息を聞いて、の腰も甘く疼いた。
(アランが気持ちよさそうにしてると私まで……)
付け根に手を添えて口に含みストロークを始めると、アランが後ろに肘をついて上半身を起こす。
「やだあんまり……見ないでっ恥ずかしいから……。」
「だめ。もっと見せて。」
そう言って、頬に落ちる髪を耳にかけた。
その耳まで赤くして、アランを口に含んだまま上目づかいで軽く睨まれても、余計そそられるだけだ、とアランは思う。
「なぁ、片足こっちに置いてみて。」
ぽんぽんと左側のシーツを叩かれて、不思議そうにしながらもはアランの左脚を跨いだ。
するとアランは膝を曲げて、の脚の間に押し付ける。
「ん……ぅ 」
思わず漏れた声と、膝を濡らす感触にアランは口角を上げた。
「まだ何もしてないのに?」
湿ったそこになおも膝を押し当て、前後に揺らす。
「や……っ、だって 」
「ほら、やめないで、さっきの気持ちよかったから続けて。」
「……意地悪 」
下着ごしでもどうなっているか容易にわかるそこは、さらにぐっしょりと濡れていく。