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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第24章 言葉足らず


「あの…その日は私も神田美咲さんに会いました。
佐久間さんは出掛けていて…」

そう月島さんにうったえる私の言葉を、佐久間さんは「いや、そういう事じゃないんだ。」と遮った。



「私も佐久間さんと美波さんが同棲している事は存じ上げております。
なので、週刊誌の“憶測通り”の事などあり得ないと私は信じておりますが…。

ただ、マンションに出入りしている写真だけであろうとも、過激な内容の記事はいくらでも書けてしまいますので。

そして…美波さんの事も。」

「私…ですか?」

「はい。」

「それはどういった…」

「佐久間さんの“内縁の妻”というふうに、週刊誌側は受け取ったようです。

美波さんはあくまで一般の方なので、誌面に顔をさらされる事は無いですが、ある程度は覚悟しておいて下さい。」



月島さんの言葉に、佐久間さんは大きなため息をついた。



週刊誌の見出しは『不倫』ではなく『ダブル不倫』。

私の想像を遥かに上回る卑劣なスキャンダル記事だ。






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