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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第21章 あなたがおしえてくれたこと


「キモいんだよ。」



すれ違いざまに放たれる飯田理沙の言葉にも慣れてしまった。

高校入学から2ヶ月。

ここに私の居場所は無い。



きっかけは些細な事だった。

名前も知らない…話した事も無い男に告白された。

それが飯田理沙の元彼だった。



空気の様な存在でいれば特に害は無かった。

それは家に帰っても同じ事。

誰も私に興味が無い。

物心ついた時から、私はそういうポジションで生きてきた。



それでも、誰かに必要とされたいという思いは私にもあった。



下校途中、バスの中で痴漢に遭った。



父親よりも年上の男。

その男は私を金で“買いたい”と言った。



1時間5万円。



初めてのセックスは大好きな人と…

そう思っていたが、初めては案外あっさりと終わってしまった。



私を必要としてくれた事が素直に嬉しかった。

満たされたような気分だった。



私は男から受け取った金で携帯電話を買った。






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