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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第17章 秋桜が咲くのは湿った土の匂い


愛美先生は鋭い…とは思うが、私が田辺先生を“気になっている”などという事は絶対に無い。



愛美先生は私をからかっているのだろうか。

まるで恋愛ドラマの様な展開でも望んでいるのだろうか。

いや、私は恋愛ドラマなど興味が無い。

ドロドロとした後味の悪さがどうも苦手だ。

その点、医療系のドラマは面白かった。

神田美咲に倉田理子。

2人の女優がダブル主演を務めたあのドラマ。

アイヴィーが主題歌を担当していたあのドラマは本当に面白く、ひそかに続編を期待している。



いや、今はそんな話はどうでもいい。



「橘先生にはその気は無くても、田辺先生はどうかな?」

「え?」

「橘先生の事、いつも目で追ってるから。」



そう意味深に笑う愛美先生に戸惑う。

正直、私と田辺先生は良い友人関係を築けている。

それを証明するように、今夜は2人で食事へ行く。



昼休みの保健室。

私は愛美先生の“勘違い”を訂正しつつ、お弁当の栗ご飯を食べた。





【秋桜が咲くのは湿った土の匂い】おわり






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