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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第16章 ウラオモテ●


キッチンにバスルーム。

洗面所にトイレ、そして玄関。



佐久間さんと高杉さんが日本に戻って来るのは明日。

お世話になった高杉さんの部屋とも今日でお別れだ。

その前に、せめてもの気持ちでいつもよりも念入りに掃除をした。



少ない荷物とコロを連れ、高杉さんのマンションを後にする。

鍵はリビングのテーブルの上に置いてきた。

もう二度とここへ戻る事はない。



タクシーを拾い、佐久間さんのマンションへと向かう。



『高杉の持っている鍵で部屋に入ってね』

今朝、そう佐久間さんからメッセージが届いた。



鍵を返したり、受け取ったり、また返したり…。

何とも忙しいやり取りを繰り返したが、今日から私はまた、本来戻るべき場所へと戻る。

嬉しさや安堵感。

瞳を閉じると、優しく腕を広げる佐久間さんの笑顔。



しかし、私の心に引っ掛かっていたのは、高杉さんが本当の父親だったという真実だった。






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