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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第13章 夢の続きを話そう


部屋の明かりを消し、瞳を閉じる。

何も考えないように…と頭では分かっているが、今日もまぶたの裏に映るのは佐久間さんの柔らかな笑顔だ。

マンションを飛び出したあの日から、私は毎晩…佐久間さんの夢を見ている。



思い起こせば、アパートの中庭で出会ったあの日から、一瞬たりとも佐久間さんを忘れた事はなかった。

いつも…頭の片隅にはあの笑顔がある。

それはあまりにも自然で、意識をして初めて気が付いた事だった。



私は…

私達は…



一体どこへ向かおうとしているのだろう。



佐久間さんが私の実の父親だった…。

そんな残酷な現実に心をえぐり取られるような痛みを感じつつも、佐久間さんを強く恋い慕う想いを消し去る事は出来ない。



私が佐久間さんに感じているのは、間違いなく異性に対しての愛だ。



決してそれは歪んだ父娘愛などではない。



私は今も…父親としてではなく、男としての佐久間俊二に恋をしている。





【夢の続きを話そう】おわり






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