第10章 まばたき●
優しく腕を引かれ、身体を起こした。
唇を重ねながら、ワンピースとブラジャーを脱ぐ。
ショーツにストッキングだけを身に付けた不恰好な姿。
早く裸になって抱き合いたいと思うが、焦らされるのは嫌いではなかった。
佐久間さんの白いシャツのボタンを外していく。
まるでプレゼントの包み紙を開ける時のような胸の高鳴り。
佐久間さんと出会い、こんなにもセックスが気持ちの良いものだという事を知った。
身体の快感…そして心が深く深く“感じる”という事。
白いシャツを脱ぎ、佐久間さんは私の胸へと舌をはわせる。
「あっん…。」
佐久間さんの舌は、私の身体の感じる部分を良く覚えている。
乳首を甘く噛み、舌で転がす。
もう片方の胸を強く揉みしだく。
しかし…今日はもっと強い刺激が欲しい。
頭が真っ白になるような…もっともっと強い刺激が欲しかった。