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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


「ぁあんっ。」



私が絶頂へと達したのを確認したかのように、佐久間さんは勢いよく陰茎を引き抜いた。

肩で呼吸をしながら、私の腹の上で避妊具に精液を吐き出す。

感情的に思えたセックスでも、相手の身体を気遣かえる優しさ。

そんな優しさに思わず笑ってしまった。



「…笑わないでよ。」

「すみません。何だか愛おしくて。」

「愛おしいだなんて初めて言われたよ。」

「私も…初めて言いました。」



そう照れたように笑いながら避妊具を外した佐久間さんは、再び私の身体へと覆い被さる。

鼻先をそっと触れ合わせ、微笑み合う。



「優しく出来なくてごめんね。」

「謝らないで下さい。」

「…ごめん。」



きつくきつく佐久間さんの身体を抱き締めた。



トクントクンと佐久間さんの心臓の鼓動を感じる。

汗の匂いと甘くスパイシーな香り。



私は…

佐久間さんの全てを受け入れよう。



そう強く思った。





【甘い嘘】●おわり






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