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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第9章 甘い嘘●


「ドラマのエンディング曲でInsomniaを聴いて素敵だなと思ったんです。」

「って事は“まだこれから”って事?」

「…“まだこれから”ですか?」

「そう。これからアイヴィーの全てに出会えるなんてうらやましいな!!」

「そうでしょ?ユカちゃん。
こらから“あんな作品”“こんな作品”に出会えるなんてうらやましいよね!!」



二人は目を輝かせながら微笑み合う。

そんなにもアイヴィーの音楽とは奥が深い物なのだろうか。

“あんな作品”“こんな作品”とは一体何の事か。

知りたいようで…少しだけ怖い。

そんな不思議な心境だ。



「ねぇ、ユカちゃん。
まずは1stアルバムから聴いてもらった方が良いと思う?」

「待って待って。慌てないで。
1stはマニアックだから、まずベストアルバムで少し免疫をつけてもらって…」

「でもアイヴィーの楽曲はオリジナルアルバムで聴くからこそ“映える”と思うの。
それぞれのアルバムにストーリー性があって面白いじゃない?」

「それは聴き込んだうちらにだから分かる事であって、橘先生にはまだ未知の世界じゃん?」






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