• テキストサイズ

【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第7章 想い


言葉を失った。



彼女は知っていた。

愛美先生の言っていた事は本当だった。



彼女は村瀬先生に恋人がいるのを承知で関係をもったのか…。

それとも、関係をもった後に恋人がいる事を打ち明けられたのか…。

どちらにせよ、彼女の今の状況が良いものだとは思えない。

16歳の少女が抱える問題ではない。



「恋人がいる人と…何で付き合ってるの?」

「好きになったからに決まってるじゃん。」

「そんなのおかしいよ。」

「何でそんな事言うの?」

「私は…あなたが心配だから。」

「心配しなくても良いよ。
私は幸せだから。」

「どうして…辛いでしょ?」

「村瀬先生と離れる方が辛い。
例え恋人がいようとも構わない。

私が自分で決めた事だから。」



保健室のドアが開き、愛美先生がお手洗いから戻ってきた。

彼女は黙ったままクリームパンを食べ続ける。

先の見えない…希望が持てない恋。

彼女が背負っているものは私の想像をはるかに超えていた。






/ 768ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp