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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第6章 距離感






朝、目を覚ますと私達の間にはコロが眠っていた。

身体を丸くし、毛布の上でスウスウと気持ち良さそうに寝息を立てている。

横を見ると、佐久間さんがこちらを向いて眠っていた。

顔半分を毛布に隠し、何とも気持ち良さそうな寝顔だ。




昨日よりも距離が近い佐久間さんに、胸が高鳴る。

それと同時にある違和感に気が付いた。



毛布の中、指を絡めるように繋がれた手。

私から無意識に繋いだのだろうか。

それとも、意識的に佐久間さんが繋いだのだろうか。

まるで恋人同士かのように、私達は手を繋いだまま眠っていたようだ。



何て愛おしいのだろう。

このままずっと眠り続けていたい。

そんな事さえ思わせる。



しかし、今日も仕事へ行かなくてはならない。



「おはようございます…佐久間さん。」

そうつぶやき、繋いだ手をそっと握った。





【距離感】おわり






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