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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第5章 条件


「ずいぶん“仲良し”になったんですね。」

「いや、この子が人懐っこいだけだよ。」

「何だか…佐久間さんが帰って来て嬉しそう。」

「俺の事“オモチャ”だと思ってるみたいだからね。」



子猫は佐久間さんの肩から降りようとはせず、元気な声で鳴き続けている。

「お腹空いてるんだね。」と言いながら、佐久間さんはキッチンへと向かった。

戸棚から子猫用のドライフードを取り出し、慣れた様子で皿へと移しかえる。

「“コレ”が一番美味しいの。」

そう笑う佐久間さんの足元には、ドライフードの箱が積まれていた。



部屋を見渡すと、猫用のトイレも設置されていた。

全て佐久間さんが揃えてくれたのだろう。

預かってもらっているだけでもありがたいのに、ここまでしてもらうのはさすがに気が引ける。

それと同時に、生き物を飼うという事はとても大変なのだと感じた。

ぬいぐるみを抱っこするのとは訳が違う。

私がこれから育てようとしているのは、尊い“命”なのだ。






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