第10章 刀剣会議
三「俺のことを好いていると言ったのは??」
審神者が長谷部を心配する間もなく、
三日月に鋭い声で尋ねられる。
『ご、ごめんなさい。
軽々しく好きなんて言って…
その、恋愛感情とか別に考えてなくて。』
『あ、あのね。
みんなのこと、好きなのは本当だよ…』
言葉を紡ぐ度に、
審神者の目は潤み、顔はだんだん俯いていった。
『も、もう、軽々しく好きとか言わないから。』
涙声で放たれた最後の言葉に、
その場にいた刀剣男士達は大きな打撃を受けた。
三「主、責めるつもりはなかったのだ。
すまなかった。」
小「ぬしさま、笑ってくだされ。」
そう言うと、三日月と小狐丸は審神者をあやすように抱きしめた。