第10章 刀剣会議
…………
『みんな、お疲れ様。』
そんな掛け声とともに、障子が開けられた。
今まで、燭台切光忠とへし切長谷部を囲んで
どんちゃん騒ぎをしていた部屋は
一気に静まり返る。
男士達の不可思議な行動に首を傾げつつも、
審神者は笑顔で持っていた物を差し出した。
『みんなが戦について会議してるって聞いたから、
おやつを持ってきたの。お疲れ様!!』
薬「ああ、大将。ありがとな。」
それは、一瞬のことだった。
薬研が、
おやつの入ったお皿を受け取ったかと思うと
審神者の頬にキスをした。
「なっ!!!!」
薬研への批判の声が飛び交う。
審神者はと言うと、
キスされた頬を抑えて真っ赤になっている。