第24章 時にはお酒の力を借りて
期待にきゅうっと俺のモノを締め付けてくる桜子さんが可愛い。
何度もそのイイ所を突くと、彼女は俺の名を呼びながら達した。
「桜子さん、大好きです…」
「…皐月くん……」
(俺は今、世界で一番の幸せ者だ…)
*side 桜子*
(…うぅ…頭痛い……)
激しい頭痛に襲われふと目を覚ます。
ぼんやりとした視界には見慣れた"彼"の寝顔が映って…
「…!?」
(なんで…なんで皐月くんがいるの…?)
しかも良く見ればお互い裸。
このベッドの上で何が行われたかは容易に想像出来る。
(…どうしよう……全然覚えてない…)
昨日は確か美鈴から貰ったお酒を飲んでて…それから……
そう記憶を辿っていると、隣で寝ていた皐月くんが身動ぎをし目を開けた。
「あ……桜子さん……おはようございます」
「…お、おはよう……」
「…体大丈夫ですか?」
「……、」
言われてみれば頭以外にも腰が痛い。
けれど今はそんな事よりこの状況の方が気になる。
「昨日の事…覚えてます?」
「…そ、それが……」
正直に覚えてない事を告げると、皐月くんは「やっぱり」と言うように苦笑いした。
「でもいいです…昨日は桜子さんの口からすごく嬉しい言葉が聞けましたから」
「…え……私何言ったの…?」
「ふふ…秘密です」
そう言って私の額にキスをしてくる彼。
そして…
「桜子さん、今日はお仕事お休みですよね?」
「…うん」
「じゃあ今日は1日ベッドの中で俺とイチャイチャしましょう?」
「えっ!?」
「そしたら昨日の事思い出すかもしれませんよ?」
「……、」
やけに機嫌の良い皐月くん。
(昨日ホントに何があったの!?)
後日…
「桜子さん、これ貰ってくれませんか?」
「…?鍵?」
「はい、俺の家の合鍵です」
「えっ…」
「桜子さんなら大歓迎ですから…いつでも遠慮なく俺の家に来て下さいね?」
「……、」
皐月くんがリアンくんと張り合う理由に私が気付くのは、まだまだ先の事であった…
*