第22章 ゆく年くる年
「んっ…、ふ…」
私の中をぬるぬると擦る皐月くんの熱い舌。
彼の髪をきゅっと握ってその快楽に耐えようと試みるが、力が入らず両脚がガクガクと震えてしまう。
(…もう立ってられない…っ…)
そう思った瞬間、彼の顔が私のソコから離れた。
「…続きはベッドでしましょうか」
「……、」
それからベッドに移動した私たち。
バスルームでの続きをしてこようとする彼に少し戸惑う。
「さ、皐月くん……まだするの…?」
「はい…今日は桜子さんに沢山気持ち良くなってほしいので」
「……、」
「桜子さんは何も考えずに何度でもイって下さいね」
そう言って皐月くんは再び奉仕を始めた。
ペロペロとまるで犬のようにソコを舐めてくる彼。
我慢出来ずについ声が漏れてしまう…気を抜けばすぐにでもイってしまいそうだ。
「ぁっ…、ん…!」
彼の想いが伝わってくるような、優しい…でも情熱的な愛撫。
結局私は立て続けに三度もイかされてしまった…
「…桜子さん、力抜いて?」
「ん…っ…」
少しずつ入ってくる彼のモノ。
散々解されただけあって、いつもよりすんなり彼を受け入れられる。
「こういうの…確か"姫始め"って言うんでしたっけ?」
「っ…」
「俺…本当に幸せです……年明けからこうして桜子さんと一緒に過ごせるなんて…」
「…皐月くん……」
そう言う彼の顔は本当に嬉しそうで、こちらまで幸せな気分にさせてくれる。
(…私…こんなにも皐月くんに想われてるんだ……)
「…ありがとう……」
「…え……?」
「…私も幸せ……皐月くんにそう言ってもらえて…」
「……、桜子さん……」
彼の顔を引き寄せ自ら唇を重ねた。
初めは驚いていた彼もそのキスに応えてくれる。
「…皐月くん……、好き」
「っ…」
自然と出てきた言葉。
普段は恥ずかしくてなかなか言えないけれど、今この瞬間何故だか無性にこの想いを伝えておきたかった。
「…桜子さん…っ…」
「ぁっ…、ぁっん…!」
私の体をぎゅっと力強く抱き締めた彼が律動を始める。
「今日は俺…桜子さんの事壊しちゃうかもしれません…」
「っ…」
その熱っぽい囁き通り、私は新年早々激しく彼に抱かれるのだった…
*