第21章 聖なる夜に
にこりと笑う皐月くん。
けれど今の私にとっては、悪魔の微笑みにしか見えなくて…
「む、無理!もうホントに無理だから…!」
「大丈夫です。桜子さんの呼吸が整うまではキスしかしませんから」
「っ…」
そういう問題じゃない…!
(というか、キスなんかされたら整うものも整わないから…!)
そう抗議しようとした唇はあっさり彼に塞がれる。
私の思考をとろとろに溶かすような甘いキス…
いつの間にかリアンくんもすぐ傍まで来ていて…
「まだまだ夜は長ぇだろ?」
「……、」
「桜子さん…忘れられないクリスマスにしましょうね?」
「っ…」
「「メリークリスマス」」
結局2人に朝まで体を貪られ続けた私。
彼らの言う通り、一生忘れられないクリスマスになったのは言うまでもない…
*