第19章 温泉旅行
「リアンくん…あったかい……」
俺の背中を抱き締めながらそう呟く彼女。
人肌がこんなに気持ち良くて恋しいと思うのは彼女だけだ。
「…アンタもな」
トクントクンと聞こえる彼女の心音。
それが妙に愛しくて、俺は自然と唇を重ねていた。
初めは触れるだけだったキスも、徐々に貪るようなものへと変わっていく。
(もう…我慢出来ねー……)
「ぁっ…、」
ゆっくりと律動を始める。
彼女の秘部もそれを待ち侘びていたかのように俺を締め付けてきて…
「はぁ…ッ…、今日一段と感じてねぇ?」
「…んっ、ぁ……だって…」
「だって…っ、何?」
「…わかんない、けど……っ…、すごく気持ちイイの…っ…」
いつもは恥ずかしがってあまりそういう事を口にしない彼女が素直に想いを伝えてくれる。
そんな事を言われて嬉しくない男なんていない。
「…マジ可愛過ぎ」
独り言のように呟いてから彼女の体を抱き起こす。
そして下からその体をズンズン突き上げた。
「ぁっ、あんっ…だ、め……それ…っ…」
「…アンタこの体勢好きだろ…っ?」
「んっ、んっ…ぁんっ…!」
互いの繋がった部分がぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
俺にしがみついている彼女の体を少し離し、再びその唇を貪った。
上も下も繋がっている部分が焼けるように熱い。
彼女とのセックスはどうしてこうも気持ちがイイのだろう。
その行為に飽きるどころかどんどん溺れていく自分がいる。
「んっ、ぁ…リアンくん……っ…」
「…はぁ…ッ…、イきそう…?」
「…ん…っ…!」
「ッ…、俺も……っ」
彼女の中が熱くうねる。
次の瞬間掠れた声で「好き…っ」と囁かれ、俺は彼女とほぼ同時にイってしまった。
「はぁっ…、アンタさ……それ反則」
「…え…?」
「え、じゃねーよ…」
まさか無意識で言ったのだろうか?
そうだとしたら本当に質が悪い…
「ぁっ…、」
一度彼女の中から出た後、新しくゴムを着け替える。
夕方散々彼女を抱いたのに、俺の熱はまだまだ治まらなくて…
「…俺を祝ってくれんだろ?」
「……、」
「今日はまだ終わってねーからな…」
結局その後何度も彼女を求めた。
俺にとっては今までにない最高の誕生日…
ずっとこうしていられればいいのに…
そう思わずにはいられなかった…
*