• テキストサイズ

*トライアングル*【R18】

第14章 疑惑と嫉妬





「桜子さん…俺、死ぬ程嬉しい…」

「…え……?」

「桜子さんが俺の為にヤキモチ妬いてくれるなんて…」

「……、」

そう言って今度は、皐月くんが私の頬に触れてくる。


「皐月くんは…鬱陶しくないの?」

「…?」

「相手に束縛されるっていうか…。そういうの…男の人は嫌なんじゃないかなって…」

「…世間一般の人はどうか分かりませんけど……少なくとも俺は嬉しいです」

「……、」

「…もっと桜子さんに束縛されたい」

「っ…」

熱っぽい視線を向けられ、ドキリと跳ねる心臓。
皐月くんは私の手を取ると、チュッと指先にキスをし厭らしく舌を這わせてきた…まるで私に見せつけるかのように。


「さ、皐月くんて変わってるよね」

徐々に妖しくなっていく雰囲気を壊すように、敢えて明るくそう言ってみる。
けれど彼は「…そうですか?」と言って退け、続けて手首や腕にも唇を滑らせてきた。


「んっ…」

「…桜子さんてホント…どこも敏感ですね」

「そんな事…、」

「…可愛い」

「ぁっ…」

腰を引き寄せられ、今度は耳にキスをされる。


「…もっと…俺の事独占して?」

「……、」

「俺は…桜子さんだけのモノですから」

「っ…」

その甘い囁きはまるで媚薬のようで。
私はお風呂に逆上せているのか、彼の言葉に逆上せているのかもう分からなくなっていた。


「んっ…、皐月くん…」

「すみません……俺また…桜子さんとシたくなってきちゃいました」

「っ…」

その言葉通り、彼の勃ち上がっているモノが私のお腹に触れる。
彼は私を抱き上げて湯船から出ると、濡れた体を拭きまたベッドへ移動した。


「今日もまた…寝かせてあげられないかも……」

「……、」










「桜子さん、もう大丈夫なんですかぁ?」

翌朝…バックルームで着替えている私にそう言ってきた可南子ちゃん。


「うん、昨日はごめんね。もう大丈夫だから」

「良かったぁ。今日は血色もイイみたいですし、肌艶もすっごく良くて羨ましいですぅ」

「……、」

その言葉に私は昨夜の情事を思い出し、1人赤面するのだった…


「あ~、桜子さん顔赤くしちゃってなんか怪しい~!」

「な、何でもないから!」



*

/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp