第4章 テゴマス的タチ位置。
小山「シゲちゃん、お疲れ様!
ごめんね、今日来れなくて。」
加藤「全然よ。それより助けてよ、
テゴマスに絡まれてんのよ!」
小山「何なに? どうしたの?」
今までのやり取りを説明するのも躊躇われて、
沈黙する俺達に痺れを切らして
小山「今度は揃ってだんまりって…
何? 新手のいたずら?笑」
と笑う小山さんにシゲが重い口を開く…
加藤「…どうやら、悩まれてるみたいですよ。
テゴマス、マステゴ問題で。」
小山「えっ! えーーーっ!?
ってことは……えーーっ!
いつの間にそんな話になっちゃってんのよ!w
てごちゃん、
ちょっとこっちに来そうだったのに!笑」
加藤「……は?? 小山。
それ…、本気で言ってんの?」
小山「冗談、冗談だよ、シゲちゃん。
そんなわけないでしょ? ね?」
手越「はいはい、
痴話喧嘩は二人のときにやってくださーーい!!
てか、小山さん
そんなわけないって超ー失礼だかんね!
だいたい小山さんね、
普段からそういうトコ、あんのよ!
悪気はないんだけど的な?
一番タチワルイやつ!!
それにね、
別にそんな話にはまだなってねーから!
ちょっと気になったから聞いてみただけなのに
先走っちゃってさ!」
"くわばらくわばら…"と言わんばかりに
目配せするコヤシゲが余計にオレを苛つかせる。
はぁ…
まっすーの言うとおり、
ホントに生理前だったりして。。
いや、そもそも
ホントに生理がくるカラダなら
こんなに悩む必要もない、か。。
でも、それだと増田さんと
こんなカタチで出逢うことはなかっただろうし
今のオレ達みたいにいいところも
悪いところもさらけ出して
好きとか嫌いとかの感情を飛び越えて
一周回っちゃった上で
それでも一緒にいるってことも
なかったんだろうな。。
やっぱり、オレはオレで、
増田さんは増田さんであることに意味がある…
というか、
それで初めて意味を為すんだろうな。
不毛っちゃ、不毛だけど、
運命的っちゃ、運命的か。
1億3千万分の2人の奇跡…ね。
これが神様のイタズラだとしたら
まぁまぁのいたずらっ子だよな、
神様ってやつはよ。
そんなことを考えていたら…
「増田さん、増田さん。」
と小山さんが小声で手招きして、
何やら耳打ちをしていた。