第4章 テゴマス的タチ位置。
増田「小山、うざッ!w」
小山「でも、名案でしょ?笑」
手越「…何?」
増田「ん? 別に、何でもねーよ。」
手越「いやいやいや、
この流れで何でもなかったら
『お前はバカか』
って出川さんに言われっから!笑」
増田「てごし、いいから。帰ろ。
シゲ、小山、お疲れ! お先。」
そう言ってオレの肩を押しながら
半ば強引に退室する増田さん。
いいからって言われて
ハイそうですかって引き下がれるはずもなくて、
ドアが閉まるか閉まらないかくらいのところで
増田さんに詰め寄るオレ。
「なぁ、さっきの、何?
ていうか、さっきのに限らずさ、
最近の増田さん、何??
オレおちょくって楽しい?
それとも何?
もしかして情けかけてるとかなわけ??
だとしたらやめてもらっていい?
……マジで迷惑だわ。
もうほっといてくんないかな!」
「…情けかける? まさかだろ。
オレにはそんな余裕、ないよ。
それに、オレは別に、
何も変わったつもりはないよ。
ただ、前だったら我慢して、
飲み込んでた言葉を口にしてるだけ…。」
俯いたままのてごしの視界に入り込むように
背中を屈めるようにして顔を見上げると
大きな瞳から涙が零れ落ちるのを
必死に堪えているてごしがいて。
そんな自分を見られてバツが悪かったのか
てごしは直ぐに目を逸らして…
「違っ! ゴミ!
目にゴミ入っただけだから!!
誤解すんなよな!」
「ふふ。うん…。」
ほら、
ほらね。
これだから可愛くて堪んないよね、
うちのてごしはさ。。
何も言ってないし、
聞いてもないのに、
勝手にオウンゴールしてくし。笑
あんなに強がってるのに、
こんなに脆くて、
傷付きやすくて…。
そんなてごしを
オレが、ほっとけるわけないだろ?
ずっと、
ずっと隣で
見てたんだよ?
嬉しさも
悲しみも
怒りも
悔しさも
喜びも
全部、、
全部、共有してきたんだ。
オレと、てごしは…。
「…てごし?
てごしだったらわかってるはずだよ。
オレはおちょくってるわけでも、
ふざけてるわけでもないってコト。
オレはお前とカラオケで歌の練習してたあの頃と
何も変わってないよ。
多分、これから先も、ずっと。」
「……ずっりーな!
ずるいよっ、まっすーは!」
「…ずるい?」